LNX-211V Voltage Monitor
ユーザーズマニュアル

 LNX-211V Voltage Monitor メインイメージ

概要

LNX-211V Voltage Monitorは下記製品の専用アプリケーションです。

  • LNX-211V-L24 4CH独立絶縁型 LAN アナログ電圧モニタ
  • LNX-211V-W24 4CH独立絶縁型 Wi-Fi アナログ電圧モニタ

本アプリケーションはWindows上で動作し、Windows 11 および Windows 10 に対応しています。LAN経由で測定された電圧値をリアルタイムで表示、ロギングすることができます。主に以下の機能を備えています。

  • 電圧値、スケーリング表示
  • チャート表示
  • ログ表示
  • スケーリング設定
  • サンプリング/ロギング周期の設定
  • CSVファイルの作成 など

アプリケーション上で表示可能な測定データの最大件数は50万件です。ただし、設定画面にて「CSVファイルの作成」を有効にし、「チャート表示」および「ログ表示」を無効に設定することで、50万件を超える測定データをCSVファイルに保存することが可能です。

CSVファイルに保存可能な測定データの件数は、数百万件程度が一般的ですが、PCのメモリ容量やストレージ性能などにより影響を受けるため、実機にてご確認いただくことを推奨いたします。

インストール方法

OSがWindows 11の場合で説明します。

  1. CD内の“Setup_LNX-211V Voltage Monitor Ver*.*.exe”を実行します。
  2. ユーザー アカウント制御のダイアログが表示されます。【はい(Y)】をクリックします。
  3. インストーラが表示されます。【次へ(N)>】をクリックします。
    インストール方法3説明画像
  4. ファイルのコピー先フォルダを指定し、【次へ(N)>】をクリックします。
    標準フォルダ名は、”HuMANDATA\LNX-211V Voltage Monitor”です。ファイルのコピー先フォルダを変更した場合に【標準フォルダ名の付加(D)】が有効になります。
    インストール方法4説明画像
  5. コピー準備の完了の画面が表示されます。内容を確認し、【次へ(N)>】をクリックします。必要に応じて“デスクトップ上にショートカットを作成する(D)”にチェックしてください。初期状態のチェックはオフです。
    インストール方法5説明画像
  6. インストールが実行され、インストールの完了画面が表示されます。【完了】をクリックしてインストールウィザードを閉じます。
    インストール方法6説明画像

アンインストールの方法

OSがWindows 11の場合で説明します。

  1. 設定>アプリ>インストールされているアプリを開きます。一覧からLNX-211V Voltage Monitorを選び右側【…】から【アンインストール】をクリックします。
    アンインストール方法1説明画像
  2. ユーザー アカウント制御のダイアログが表示されます。【はい(Y)】をクリックします。
  3. アンインストールの実行の確認画面が表示されます。 【はい(Y)】をクリックします。
    アンインストール方法3説明画像
  4. アンインストール完了の画面が表示されます。 【閉じる】をクリックします。
    アンインストール方法4説明画像

本アプリケーションの設定ファイルは、アプリケーションを再インストールした後も引き続き参照できるよう、アンインストール時には自動削除されません。設定ファイルが不要な場合は、以下のファイルを手動で削除してください。

C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\HuMANDATA\LNX-211V\LNX-211V.ini

使用方法

メイン画面

使用方法メイン画面イメージ1
上部メニュー【ファイル(F)】をクリックすると、下記のファイルメニューが表示されます。

項目 内容
設定の保存(S) 現在の設定を設定ファイルに保存します
設定の読み込み(R) 設定ファイルを読み込みます
CSV保存(V) 手動でCSVファイルを保存します。設定画面のCSVタブ内の「CSVファイルの作成」にチェックされている場合に有効です
CSVの設定」の項を参照してください
終了(X) アプリケーションを終了します

使用方法メイン画面イメージ2

項目 内容
測定開始 測定を開始します。製品と接続が確立されている時にボタンが有効となります。測定中は上部メニューが非表示となります
測定停止 測定を停止します
☑ [CH1] / ☑ [CH2]
☑ [CH3] / ☑ [CH4]
チェックされているチャネルが測定対象となります
▼/▲ チャート/ログ表示画面の表示/非表示を切り替えます
ロギング回数 ロギング回数が表示されます
バッファメモリ バッファメモリの使用状態を表示します。
PCのスペックや設定されたサンプリング周期により測定データの保存が間に合わない時に一時的に保存されます

チャート表示画面

チャート表示画面です。プロット数は最大500,000ポイントです。
チャート表示画面説明画像1

項目 内容
☑ [CH1] / ☑ [CH2]
☑ [CH3] / ☑ [CH4]
チェックされているチャネルのチャートが表示されます
☑ スケーリング値 チェックあり: 縦軸がスケーリング値となります
チェックなし: 縦軸が電圧値となります
縦:☑ 自動スケール チェックされている時、縦軸のスケールが自動で設定されます
最大値 縦軸の最大値を設定します。自動スケールにチェックされていない時に有効です
最小値 縦軸の最小値を設定します。自動スケールにチェックされていない時に有効です
横:測定中自動スケール 横軸のスケールを手動で変更したい場合、測定停止中または一時停止中に設定を変更できます

※測定中は自動的に横軸の値が設定されます
[ロギング周期が1秒以下の場合]
約1秒毎にチャートが更新される値が設定されます
[ロギング周期が1秒以上の場合]
設定値は10固定となりロギング周期毎にチャートが更新されます
更新 縦軸、横軸の設定入力後にクリックするとチャートが更新されます
一時停止 チャートを一時停止します
<< / >> 横軸が左右に移動します。測定停止中または一時停止中の時に有効です
保存 現在のチャートをビットマップ形式に保存します

ログ表示画面

ログ表示画面です。最大500,000回数分が表示されます。ログ表示画面説明画像1

接続画面

上部メニューバー【接続(C)】をクリックすると表示されます。
接続画面説明画像1

項目 内容
次回より自動接続 次のアプリケーション起動時に自動接続する場合にチェックします
手動入力 接続する製品のIPアドレスを入力します
ネットワーク検索 同一セグメント内に接続された製品を検索します。複数見つかった場合はリストから番号を選択します
更新 ネットワーク検索を更新します
ポート番号 接続する製品のポート番号を入力します
接続 製品と接続します。正常に接続されるとメイン画面の測定開始ボタンが有効となります
切断 製品との接続を切断します

設定画面

上部メニューバー【設定(S)】をクリックすると表示されます。

基本

設定画面基本説明画像1

項目 内容
サンプリング周期 サンプリング周期を設定します。単位は[ms]です。最小設定値は10msです
ロギング周期 ロギング周期の定数を設定します。ロギング周期はサンプリング周期の乗算値となります
計算 ロギング周期[ms]の値が算出され、右側に結果が表示されます
ロギング回数 ロギング回数を設定します。“0”設定時は測定停止ボタンを押すまで連続して測定します
測定開始タイマ
☑ 有効
指定日時に測定開始する場合に日時を設定しチェックします
自動再測定 ☑ 有効 ロギング回数到達後、自動的に再測定する場合にチェックします
繰り返し回数 自動再測定の繰返し回数を設定します
“0”設定時は測定停止ボタンを押すまで連続動作となります。設定値の上限は10,000回です
例えばロギング回数を1,000回、繰り返し回数を10回に設定し、測定開始すると1,000回×11回の測定を自動的に行います
再測定開始
タイマ
再測定を開始するタイマを設定します。単位は[sec]です。“0”設定時は無効です。設定値の上限は86,400秒(24時間)です

注意
長時間ロギングする場合、Windowsの電源設定でスリープ状態とならないように設定した後、測定開始することを推奨します。測定中にスリープ状態となり通信が切断されると、エラーが発生して正しく測定できない場合があります

チャネルの設定

設定画面チャネル説明画像1

項目 内容
スケーリング スケーリングの範囲を設定します。
小数点、マイナス値の入力が可能です。スケーリング値の最大桁数は7桁です。小数点以下の桁数はCH1~CH4で合わせる必要があります。
単位 単位を設定します。最大文字数は5文字(内全角1文字)です
オフセット オフセットを設定します。小数点、マイナス値の入力が可能です。測定した値に加算して表示、ロギングされます
CSVの設定

CSV説明画像1

項目 内容
☑ CSVファイルに保存 測定結果をCSVファイルに保存する場合にチェックします
CSVファイルの保存先を設定します
開く CSVファイルの保存先フォルダを開きます
ファイル名 CSVファイルの名前(拡張子は除く)を設定します
保存方法 CSVファイルの保存方法を設定します
  • 測定毎に新規作成 (ファイル名:自動設定):
    CSVファイルの名前は、ファイル名_(日時).csvの形式で自動的に設定されます
    例)LNX-211V_Measuring_Data_20250423113445.csv
  • 測定毎に新規作成 (ファイル名:手動設定):
    測定を停止するたびに保存ダイアログが表示され、CSVファイル名を手動で入力できます
  • 同一ファイルに追記:
    ファイル名で指定したCSVファイルに測定結果が追記されていきます
  • ファイルメニュー内のCSV保存ボタンにより任意のタイミングで保存:
    任意のタイミングで手動でCSVファイルを保存する場合に選択します
時刻フォーマット 時刻フォーマットを設定します
区切文字 CSVデータの区切り文字を設定します
ヘッダーの挿入 CSVファイルの1行目にヘッダーを挿入する場合は、「する」を設定し、ヘッダーの内容を指定します
例1)要素名 + ロット番号(セルL1をロット番号「12345」とする場合)
Count,Date,Time,CH1[V],CH1_Scaling,CH2[V],CH2_Scaling,
CH3[V],CH3_Scaling,CH4[V],CH4_Scaling,12345
例2)ロット番号のみ(セルA1をロット番号「12345」とする場合)
12345

CSVファイルのフォーマットは下記の通りです。電圧値の単位は[V]です。
[ロギング回数、日付、時間、CH1 電圧値、CH1 スケーリング値、CH2 電圧値、CH2 スケーリング値、
CH3 電圧値、CH3 スケーリング値、CH4 電圧値、CH4 スケーリング値]

以下に、CSVファイルの出力例を示します。

  • 例1) 「ヘッダーの挿入」をしないに設定している場合
    CSV出力例1説明画像
  • 例2) 「ヘッダーの挿入」をするに設定し、ヘッダーの内容が初期値の場合
    CSV出力例2説明画像
  • 例3) 「ヘッダーの挿入」をする、「保存方法」を同一ファイルに追記に設定している場合
    CSV出力例3説明画像
    ※ ロギング回数は測定開始時点から1、2、3…と連番で追記されます
    ※ ヘッダーはCSVファイルが新規に作成された場合にのみ挿入されます

次節の表示タブ内の「チャート表示」および「ログ表示」を無効に設定することで、50万件を超える測定データをCSVファイルに保存することが可能です。

※ CSVファイルに保存可能な測定データの件数は、数百万件程度が一般的ですが、PCのメモリ容量やストレージ性能などにより影響を受けるため、実機にてご確認いただくことを推奨いたします。

表示

表示説明画像1

項目 内容
☑ チャート表示 チャート表示する場合にチェックします
☑ ログ表示 ログ表示する場合にチェックします
電圧値の小数点以下 電圧値の小数点以下の桁数を設定します
Language 言語表示を日本語または英語から選択します
CH1~CH4表示色 各チャネルの表示色を設定します

ヘルプ

上部メニュー【ヘルプ(H)】をクリックすると、バージョン情報の画面が表示されます。

設定ファイルについて

設定ファイルは、アプリケーション終了時に自動的に下記の場所へ保存されます。
次回アプリケーションを実行する際には、この設定ファイルが読み込まれ、前回の設定内容で実行されます。

C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\HuMANDATA\LNX-211V\LNX-211V.ini

※ 本アプリケーションの設定ファイルは、アプリケーションを再インストールした後も引き続き参照できるよう、アンインストール時には自動削除されません。設定ファイルが不要な場合は手動で削除してください。

他のPCで設定ファイルを読み込む場合は、”ファイル(F)>設定の保存(S)”で任意の場所に設定ファイルを保存します。他のPC側で”ファイル(F)>設定の読み込み(R)”で保存した設定ファイルを読み込みます。
設定ファイルについて説明画像1

参考資料について

改訂資料やその他参考資料は、必要に応じて各製品の資料ページに公開致します。

また下記サポートページも合わせてご活用ください。

改訂記録

日付 バージョン 改訂内容
2025/10/01 1.1 CSVファイル保存のオプション機能を追加
2024/10/17 1.0 初版発行