9bitプロトコル専用 通信テストプログラム HDL-TERM-9BIT 操作マニュアル

2016/02/21-

  当社の9bit通信対応 USB RS485/422絶縁型変換器(USB-306)対応の通信テストプログラムの操作方法を説明します。

[1] インストールと実行


USB-306はHIDデバイスであるため特別に用意されたデバイスドライバのインストールは必要ありません。
テスト用アプリケーションもインストールの必要はなく、ZIPファイルの場合は展開後に実行ファイルを起動することにより動作します。
実行ファイル
実行ファイルと同じフォルダには実行のために必要なDLLファイルが置かれています。
Windows 8.1/8/7/XPで動作を確認しています。

[2] ログファイルについて

 本アプリケーションでは、実行ファイルと同じディレクトリに"log"というフォルダ生成し、その中にログファイルを自動的に保存します。ログファイルは自動削除されませんので削除・整理はユーザにより行ってください。
ログファイルは拡張子が".9bit"のバイナリファイルとして自動生成されます。
ログファイルには、送信データ、受信データ、debug用データなどが含まれており最大9999レコードが書き込み可能です。最大レコード以上になるとそのファイルは閉じられ、新しいログファイルが自動的に生成されます。[New log]ボタンでいつでもファイルを新規に変更可能です。

※1  本アプリケーション起動中にユーザが該当ログファイルを操作することは避けてください
※2  複数起動が可能ですが、設定の保存が上書きされます。別のフォルダにコピーして起動すれば設定を区別できます
※3  ログファイルは異なる環境で互換性が保たれるように配慮されていません

[3] アプリケーション画面 Term タブ


No.  機能要素 説明 
1  [Scan]ボタン ・コンピュータに接続されているデバイス(USB-306)をスキャンします
USB-306のPIDとVIDを元に検索しています
2 Serial選択 ・Open可能と思われるデバイス(USB-306)を選択します 
3 [Open]ボタン ・選択されたデバイス(USB-306)を開き、成功すれば使用可能となります 
4 [Close]ボタン  ・Open中のデバイスを閉じて解放します 
5 Boud rate ・通信レートを任意の数値で入力します。 
6
Send data
・送信データを1行に1つづづ16進数で入力します
・最大32バイトまで有効です 
7  [Send]ボタン 設定されたデータを実際に送信します
8
Timer Suto send
チェックボックス
・ チェックされているとき約1秒毎に自動送信します
9 ターミナル表示 ・通信ログの内容を表示します 
・通信データは16進 2桁が2組で表現され、2番目のデータは01か00のみで9Bit目を表しています
・LineNo(行番号)、Time(タイムスタンプ)、Txd(送信データ)、Rxd(受信データ)、Debug(デバッグ用)をそれぞれチェックボックスにより表示ON/OFF切替ができます
・ログが大きい場合に表示ON/OFF切替を行うと再表示に若干の時間を必要とします
ボタンにより表示内容をテキスト保存することができます
・Viewモード時に内容を追記編集などが可能です
10  LogFile ・自動生成されたログファイル名を表示します (拡張子 .9bit)
11
[New log]ボタン
・現在のログファイルを閉じて、新しいログファイルを用意します
ターミナル画面はクリアされることになります
12
[Log read]ボタン
・保存されているログファイルを開いて表示することができます
・自動的にView modeチェックボックスがチェックされます
・この機能はクローズ中に使用することができます
・[Open]をクリックするにはView modeチェックボックスを外します
13 [Save text]  表示内容をテキスト保存することができます
14 [Exit]ボタン] ・プログラムを終了します
・デバイス(USB-306)は閉じられます

[4] アプリケーション画面 Setting タブ


No.  機能要素 説明 
1
Address Enable
チェックボックス
・チェックされているとき、アドレス認識モードで動作します
・アドレス認識モードでは、Bit9が1のときの受信データをAddressと認識し、Unicast AddressまたはMulticast Addressと一致するときのみデータを受信します
この動作はUSB-306内部のUSB変換チップが実行します
2 ラジオボタン ・4つのラジオボタンの選択により、9BIT目データを以下のいずれかに設定して送信します
(A)送信データの1バイト目のみ9BIT目データをMARK(1)
(B)送信データの1バイト目のみ9BIT目データをSPACE(0)
(C)送信データのすべてについて9BIT目データをMARK(1)
(D)送信データのすべてについて9BIT目データをSPACE(0)
・Address Enableにチェックが入ると自動的に(A)が選択されます
・(D)では一般の8bit通信と同じで他のRS485/422機器と通信できます
3  Style選択 ・アプリケーションの見た目を変更できます
本アプリケーションを複数起動したときに区別しやすくなります

[5] 送受信データについて

 本アプリケーションは、特定のプロトコルを実装したものではありません。
[Send]ボタンにより送信可能であれば送信し、受信されたデータはそのままターミナル画面に表示されます。相手側機器がまとまった単位で送信したとしても、ターミナル画面で分割されて表示されることがあります。
  このアプリケーションは、USB-306の付属CDにてご提供しております。紙マニュアルやHELPはご用意しておりません。
ご使用は皆さまの責任で(At Your Own Risk!)お願いいたします。

USB専用サイトのトップへ