通信ケーブルの外来ノイズによる影響の簡易調査

2013/12/10-
 通信ケーブルには外来ノイズがつきまとうことになります。
どのようなケーブルを使うのがよりよいのか、外来ノイズによる影響について簡易的なテストを行いました。
 2台のUSB-010を接続しデータの通信を行い、ケーブルにノイズを注入し、データエラーの発生しなくなる電圧を観測してみました。

 使用機器 
番号 機器 メーカ 備考 
 1 USB-010
ヒューマンデータ 高速型USB RS485/422変換器 
2 MC-1000
マックス電子 簡易ノイズ試験器
 エネルギー蓄積
 コンデンサの充電電圧
 0〜1000V±10%
 出力波形  減衰振動波
 極性  正または負
 繰返し周期  100Hz±10% ( 約10ms )
 立上り時間  1ns以下
500V出力時の実測波形(200:1プローブ使用)

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■調査方法
 約8MByteのデータを1,000,000bps(1Mbps)にて送信し、送信データと受信したデータを比較しエラー率を計算。
エラー率が0.0%となる電圧を記録。

ケーブルの一部を3回ターンさせることで結合し、簡易ノイズ試験器よりノイズを印加した。プローブは使わずコンデンサ結合によりノイズを印加。
 ※ご注意  このページのデータは参考データです。
番号 ケーブル 最大
ノイズ電圧 
備考
 1 200V バラ線
LANケーブルを利用
(ツイストはほどいてあります)
2 300V LANケーブル+
ACC-005
3 400V 同軸ケーブル2本
1.5D2V 
4 500V DeviceNet用ケーブル
DVN-24
(電源対はオープン)
5 500V シールド付きLANケーブル+
 ACC-005
コメント
・通信速度が速くなるほどエラー率が上がる傾向が確認できました
・フェライトコア(クランプ式)を取り付けることで耐ノイズ性が向上する傾向がありました
・最大1KVを与えるなどの環境下でも、USB側が停止したり、テスト用プログラムが停止したりすることはありませんでした
この実験が皆さまのお役に立てば幸いです。 

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